株式会社パトスロゴス(本社:東京都品川区、代表取締役:牧野正幸、以下「当社」という)は、グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表:堀義人、略称GCP)、ジャフコ グループ株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:三好啓介)および事業会社を引受先とし、プレシリーズAにおいて19.5億円の第三者割当増資を実施しました。創業以来の累積資金調達額は32億円となりました。
グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社
ジャフコ グループ株式会社
31VENTURES Global Innovation Fund 2号(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)
農林中金イノベーションファンド(同上)
1996年(平成8年)株式会社ワークスアプリケーションズを創業。
ノーカスタマイズにより、すべてのお客にシングルソースを提供する「COMPANY®」シリーズのグランドデザインを固め、日本初の大企業向けERPを開発販売する会社として、2001年(平成13年)に上場。以降自社製品だけで売上高500億超、利益は30億円超の企業に。
2019年(令和元年)に退任するまでCEOとしてワークスアプリケーションズを牽引。在任中も、数多くの上場、未上場の企業の経営アドバイスを行い、退任以降は同様に経営アドバイザーとして10社以上の企業に関わっています。
2020年(令和2年)10月、日本におけるデジタルシフトの遅れを取り返すことを目的に株式会社パトスロゴスを創業しました。
牧野はこれまで日本の企業の情報投資効率を世界レベルに引き上げることを信念として、実に30年にわたってERP業界に全身全霊を捧げてきました。ERPの栄枯盛衰が繰り広げられるマーケットで自社製品をリードしてきた経験から、ERP発展のこれまでの障壁と、これから立ちはだかる課題の双方を熟知しているといえます。
牧野が30年にわたって業界を牽引してきた傍らで、若手実業家をはじめとする経営者の支援にも心血をそそいできました。経営者の皆様とお話しする中で、HR Techの推進において、データの断片化に関する利用者・提供者の双方の立場から生の声を受け取りました。
①SaaS利用者として:クラウドネイティブなHRサービスが便利で有用性が高い一方で、各サービスを導入していくとデータが断片化してしまうことから利用に踏み切れない
②SaaS提供者として:便利なサービスとしてSMB(従業員規模が数百名)には受け入れられているものの、データの一元化の問題から、エンタープライズに受け入れられない側面がある
同時に、これまでHR業界を牽引してきた牧野に対して、有難いことにこのような課題解決を行うことについて、周囲からの期待が寄せられているという事実にも直面しました。
これらは個人や、一つの会社の力だけでは解決できない課題であるように思われました。SaaS業界に変革の風を起こし、業界全体が一丸となって取り組んでいかなければ、データドリブンの経営の時代に大きな課題を残してしまうということに使命感を感じました。
こうして、日本のエンタープライズのHR業界に再度変革を起こすために立ち上がりました。本プレスリリースは、これまで当社が歩んできた軌跡の一部を皆様にご紹介するものとなっています。
今回の資金調達にあたり、VC(ベンチャーキャピタル)及び、HR SaaSの課題解決のために共に課題解決を推進する、共創パートナーの皆様よりコメントをいただいております。あわせましてお読みいただければと存じます。
2010年前後に様々なクラウドサービスが登場したことをきっかけとして、この10数年でシステムを取り巻く環境は大きく変貌を遂げました。
人的資本経営に関する注目、基盤としてのクラウドサービスの発展による開発効率の劇的な向上と相まって、市場には様々なHR Tech サービスが爆発的に増加しています。各領域のプロフェッショナル達が英知を結集し、サービスを作り上げています。
人材の採用、入退社、労務管理から評価・タレントマネジメントをはじめ、様々な業務領域で便利で効率的なSaaSが多数登場している
参考:株式会社Lifeplay HRテックカオスマップ 2023(カオスマップダウンロードページ:https://hrtech-guide.jp/wp-content/uploads/2023/06/HRtechchaosmap20230812.pdf より図を引用)
新たなテクノロジーを駆使して開発されたこれらのサービスは、システムの規模としては旧来型の統合型システムと比較すると小さいものが多く、既存機能の制約を受けにくいことから、利用者の課題をダイレクトに解決するような斬新な機能が次々と搭載された便利なサービスとして利用者に支持されています。比較的組織としての制度がシンプルかつ柔軟性が高い中小規模の企業を対象とするマーケットとの親和性が高く、爆発的に普及しています。HR Tech業界ではより良いサービス同士の建設的な競争が日夜繰り広げられています。
エンタープライズに目を向ければ、このような便利なサービスを使ってより業務を効率化・高度化したいという想いがあります。例えば、「勤怠」という領域をひとつとったとしても、アルバイトを多拠点で多数抱える会社と、比較的流動性の少ない正社員のみが本社に通勤する会社では、「勤怠」として管理する要件が当然異なり、それぞれが感じる「便利さ」というのは異なるのです。それぞれが感じる「便利さ」を享受できるサービスを利用したいという想いを抱えています。
内外の急速な環境の変化により、サービスの導入・選定に関するスピード感はこれまでよりも上昇しています。特に、クラウドネイティブな多数のサービスの登場により、従来と比較しても容易にスケーラブルでパワフルなシステムが企業の需要に応じて柔軟に利用できることになったことにより、多くのエンタープライズが自社に適したサービスを導入したいというニーズが大きくなっています。
しかしながらエンタープライズでは、既存のシステムやSaaS間のデータ連携がはかどらないことにより、目の前にある便利なSaaSを極めて利用しにくいという問題に直面しています。
まず、データ連携が不十分であることが、便利なシステムの利用(SaaSの利用)の足かせとなっています。さらに、便利なシステムでなければ従業員は極力最低限のデータしか入力したくないので、収拾できるデータは最低限になります。
これらが絡み合うことで、システムで保有・管理できるデータが限られてしまううえ、各々のシステムでのデータ連携も不十分という望まない状態ができあがってしまいます。
データの不足と断片化により、戦略的な人事的意思決定を迅速に行えないという経営課題に発展しています。例えば、A事業部とB事業部、どちらの事業部出身者の方が平均的に昇格している年数が高いのかというような昇進に関する基礎的なデータをすぐに集めることさえ、エンタープライズにとっては困難が伴うケースがあります。データが迅速に集まらないことで、データドリブンの経営的意思決定が難しくなっています。
エンタープライズでSaaS間のデータ連携がはかどらないことには、まず一つ、数学的観点での問題点があります。サービス数が膨大であることから、これらを直接接続しようとすると、その接続数がサービス数の二乗で大きくなっていってしまうという点です。双方向での連携は各サービスのたゆまぬ努力によってのみ支えられているのが現状であり、連携開発が進んでいないケースでは連携自体がなされておらず、連携という選択肢が取りえないケースもあります。
加えて、各SaaSは当然ながら独自の規格で運用されており、連携時にはそれぞれの規格に適合する変換が必要となります。このような数学的な複雑性と、規格の独自性という二つの複雑性が、輪をかけてサービス開発の効率性に悪影響を及ぼしています。
これらのデータ連携がうまく進まないことは、エンタープライズのデータが複数のシステムに分散し、いざ活用しようとしても時間と工数がかかってしまうという問題点に波及します。
ここでさらに構造的な問題点に直面します。
各SaaSがお互いにしのぎを削って競争しているなかで、どこかの会社の規格に合わせていくというインセンティブが働きにくいのです。
このような数学的なAPI接続の複雑性と、データが一元的に管理できないこと、そしてSaaS業界の構造という3つの問題点が目の前に立ちはだかりました。
当社はこれらの3つの問題点に対して、
①「人」に関するデータの標準化を実現することで、1:1でのデータ連携の複雑性を排除し、効率的にデータ連携が行える状態を目指すこと
②自社のサービスを中心として「競争」していく立場ではなく、互いにサービスを創り上げていくという「共創」を実現するための基盤を提供していくこと
の2点を達成し、エンタープライズが自由にSaaSを選択できる状態をつくり、HRデータを標準化することで戦略的人事の加速に貢献するという、ERP市場の構造改革に乗り出しました。
おかげさまで、2023年4月に当社以下2製品をリリースしてから2023年8月時点で、多数のお客様にご導入を開始いただき、多くのお客様にご反響をいただいております。簡単にそれぞれのサービスを紹介させていただきます。
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「PathosLogos」は、『エンタープライズの戦略的人事の加速』を強力に後押しします。
①便利で価値のあるサービスの選定と利用が加速する
②クリエイティブでイノベーティブな社員の獲得と育成が加速する
③お客様からのフィードバックを共創パートナーに還元し、サービス進化を加速
①相手先を問わない(*1)、シームレスなデータ連携
=便利で価値のあるサービスの選定と利用の加速
「PathosLogos」は、「人のデータ」に関する標準的なデータベース(プラットフォーム)を中心として、各SaaSがデータベース(プラットフォーム)と1:1でつながるための基盤です。「PathosLogos」はAPIの直接接続による複雑性という問題を解消します。
これまで、1:1でのデータ連携を行っているサービスの入れ替えを検討する場合には、入れ替え対象となるサービスが連携しているサービスとの関連性を一つ一つ整理する必要がありました。
一方で、当社と接続する「共創パートナー(2)」のサービス間のデータ連携は、「PathosLogos」を介して行うため、接続するそれぞれのサービスは独立しており、機能レベルで連結(3)しています。したがって新しいサービスの導入や、サービスのリプレイス時においては、都度開発を行う必要はなく、データ連携に関する機構の導入の負担は軽減します。
このような仕組みを提供することで、エンタープライズのサービス選定はより円滑化します。不便だが移行が面倒くさいのでやむを得ずサービスを使い続ける状態から、真に良いサービスを選択できる状態に推移していくことを目指しています。
*1 共創パートナー内のサービスに限ります。
*2 HR Tech、ひいては日本のエンタープライズが抱えるデータ連携に関する課題意識にご賛同いただく、サービスプロバイダ様を「共創パートナー」と呼称しています。
*3 ただし、既に開発されている機能に限ります。
②データの一元化と統計情報の活用による情報提供(実現予定)
=クリエイティブでイノベーティブな社員の獲得と育成の加速
「PathosLogos」は「人」に関するデータを集約、一元的に管理する標準化されたデータベースであることから、「人」に関する様々なデータを標準項目として定義し、保管しております。
これらのデータを多数の母集団をもってプライバシーに配慮したうえで統計化処理を施すことで、自社の統計データと全体統計データの比較を実現し、業界平均・水準と比較した自社の定量データの立ち位置を明らかにする機構の提供を想定しています。
例えば、
自社の20代の従業員の平均給与が、〇〇業の平均20代給与と比較した高低
給与別の平均在籍年数がどのように推移と業界水準との比較
など、「人」に関するエンタープライズの課題の抽出に資する統計数値を提供することにより、エンタープライズにとって最重要項目の1つである人的資本に対して、より良い報酬と待遇を与えるきっかけを提供します。これはクリエイティブでイノベーティブな社員の獲得と育成に寄与すると考えています。
さらに、データが標準化され保存されていることは、多くのメリットがあります。データドリブンでのサービス利用時に立ちはだかる「データ標準化」という課題に対して真っ向から解決策となるソリューションとなりえます。
これらの未来に向けて、データ連携にとどまらず、データ標準化まで踏み込むことで、日本のエンタープライズが競争力を得るための材料を提供します。
③お客様の課題解決に最適なサービスを選択できる
=③お客様からのフィードバックを共創パートナーに還元し、サービス進化を加速
共創パートナーの輪は広がり続けており、今後も連携可能なサービス、データの種類を増やしていくことで、お客様に最適なサービスをご選定いただけるよう努めてまいります。
当社は、HR領域で数十年の経験を持つエキスパートが多数在籍しており、お客様と共創パートナーの皆様との対話を通じて業務と製品に関する理解を深めております。
特定の製品を無理にお客様にご購入いただくのではなく、お客様の課題をヒアリングしながら解決策の実現に向けたソリューション(共創パートナー様の製品の販売を含む)をご提案させていただきます。
このように様々なサービス選定の選択肢をお客様に与えていくことで、お客様から様々なサービスに対するフィードバックが集まります。お客様から集まった貴重なフィードバックを共創パートナーにお返しすることで、サービス自体の改善に繋げ、より良いサービス提供が間接的に起こるエコシステムが生まれるよう、貢献したいと考えております。
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当社で唯一サービス提供を実施している領域が、「人事・給与」領域です。
既に「人事・給与」領域で展開されているサービスが複数ありますが、一方で当社が多数のお客様にヒアリングを重ねた結果、既存のサービスでは対応できない、日本エンタープライズ独特の制度の複雑性や煩雑な業務の存在という仮説がより鮮明になりました。
新型コロナウィルスの影響でリモートワークが普及するなど、前述の通りエンタープライズは環境の変化に対する迅速な対応を求められているなかで、エンタープライズ独特の給与計算は属人化しているという現状があります。
課題を大きく分けると、以下の3つに分類できます。
①給与計算のノウハウが担当者に集約化されておりブラックボックス化する
②計算前後の確認作業が膨大であり心的・時間的負担が大きい
③ノウハウの移行が難しいことにより作業を分担しにくい
「Combosite」はこれらの課題に対応するサービスです。
多数の機能的特徴を持つサービスですが、前述の課題への対応について全体の一部をいくつかご紹介いたします。
①必要業務を網羅したマネイジブル・UIのサービス
エンタープライズの給与計算業務の特徴としては、例として大きく二つ存在します。
(1)人事部が従業員を大量に採用し、計画的なローテーションが発生する
(2)発生頻度が低い複雑な計算を要する業務が発生するが処理が大変
これらの業務は専門的な知見を必要とすることから、業務処理を人手に頼ることで業務がブラックボックス化する一つの要因となっています。
「Combosite」はこれらの大手企業特有の人事・給与業務を想定した業務網羅性を有しており、これを非常にわかりやすい操作性で提供するサービスとなっています。
(1)について、
計画的に大量に人員の採用や異動が発生する場合、人材の異動を「予定」として管理し、異動に伴って給与計算対象項目が変更されるという特徴があります。
小規模の組織を対象とするサービスの場合は、そもそも管理する採用・異動人材が限られていることから、これらの異動情報を厳密に管理していなくても業務が遂行できてしまいますが、大手企業の場合これらの管理をシステム外で行うことには相当な複雑性が伴います。
「Combosite」はこれらの人事部の計画的な人事異動に対応し、予定情報に紐づく複雑な手当の管理を可能としています。
(2)について、
「日割り計算」「遡及計算」など従業員の1%しか発生しない業務は、例えば数百人規模の企業においては1-2名への対応となるため、システム化されていなかったとしても対応ができてしまうことから、数百名規模を対象とするサービスにおいては機能化されていなくとも問題になることはありません。
一方で、エンタープライズの場合、例えば1万名の企業では100名程度に対する処理が発生します。これはシステム外で管理することに大きな負担が伴います。
「Combosite」ではこのような発生頻度は低いが必ず発生する主要な業務に対して機能化を実現しており、利用者様のかゆいところに手が届くサービスとなっています。
さらに特徴的であるのは、これらのサービスがマネージブルなUIで提供されているということです。例えば「Combosite」における手当の設定は、手当の特徴をとらえた設定画面となっており、手当の性質によって管理画面が独自に開発されているなど、ユーザの確認性と利便性を第一として製品化されています。
その他の操作感をお知りになりたい場合は、ぜひご連絡をお願いいたします。
②必要な確認作業を機能化し確認作業を大幅に削減
一般的な人事給与サービスは、それ自体がいわゆる「計算機」として機能しています。そのため、給与データが意図する計算結果と一致しない場合は、これがなぜ一致しないのかという調査、仮説検証、本当に給与計算が合っているのかに関する確認に膨大な時間を要してしまうということが、給与計算に関する根強い課題となっています。
これは単純に担当者の時間的工数を奪うだけではなく、決まった時間に決まった確認をしなければならないという心理的負荷にも影響します。
「Combosite」は(1)人事異動等の個人の性質の変更(入退社、昇進、退職、休職など)と、(2)金額の前月との差異という2つの側面に着目し、利用者様が確認を実施したいと想定されるデータをあらかじめ抽出し、確認を促す機能が作成されています。
これにより、これまでCSVでダウンロードし、データを加工し、突合して確認せざるを得なかった各種確認作業が機能化され、担当者の確認業務を強力にサポートします。
③作業進捗の見える化による属人化の排除・作業分担に寄与
人事処理や、給与計算の実施のための各種処理・確認作業はダッシュボード上で機能化され、どの作業ないしは処理がどこまで完了しており、残タスクがどこまで残っているかを一目でわかるように表示します。
作業が機能化されていることで、属人化の排除と、各タスクを個人に割り振る作業分担に寄与し、利用者様の働き方改善を後押しします。
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「人的資本経営」という言葉に代表されるように、有用な人材の獲得と育成はグローバルレベルで見ても重要な課題の一つとなっている一方で、日本の人材投資比率は他国と比較しても非常に低いのが実情です。(*1) 『さぁ、人的資本経営だ』という機運が高まってきたときに、「人」に関するデータが充分に集約され一元化されていることが、一歩目を踏み出すための重要な前提の一つになると考えています。
当社は、日本のエンタープライズの皆様に戦略的な人事を加速させるべく、様々なサービスプロバイダーの皆様と手を取り合い、「共創」パートナーとして共にお客様の課題を解決するために邁進いたします。
当社製品リリースから4カ月で既に多数のご契約をいただいておりますが、今後も多くのお客様にご支持頂けますよう、ソリューションの開発と提供に努めてまいります。
*1:経済産業省 第1回 未来人材会議(2021年12月7日)資料4 事務局資料 「人材投資(OJT以外)の国際比較(GDP比)」厚生労働省「平成30年版 労働経済の分析」を基に経済産業省が作成した資料より、人材投資(OJT以外)の国際比較(GDP比)では米国、フランス、ドイツ、イタリア、英国が1~2%前後なのに対して日本は0.1%にとどまる
グロービス・キャピタル・パートナーズ
共同創業パートナー 仮屋薗 聡一様 / プリンシパル 深川 康介様
日本の大企業のIT競争力を高めるための統合型の国産ERPを提供する、というビジョンで牧野氏が創業されたワークスアプリケーションズへ黎明期のグロービス・キャピタル・パートナーズから1997年に投資を行い上場まで伴走させて頂きました。
四半世紀の時を経て、今度は日本の大企業の人的資本経営を推進するための共創型のコンポーザブルなERPを提供すべく、シリアルアントレプレナーとなられた牧野氏のパトスロゴスへ投資支援させて頂くことになりました。
時代を経て大企業の経営課題は激変しました。しかし変わらないのは牧野氏と創業メンバーが共有する日本の大企業の競争力強化を全力で支えるという使命感です。VCとしても創業の志を共有し、日本の産業競争力強化に貢献していきたいと思います。
ジャフコ グループ株式会社
パートナー 藤井 淳史様 / プリンシパル 高橋 イリア様
人事領域でもSaaSの登場により業務・機能単位で効率化が進んでいます。一方、各SaaS同士や基幹システムを連携して運用するコストの増加は大きな課題となっています。この課題に対してパトスロゴスは他社SaaSと連携しながら新しい形の人事ERPを実現する会社です。
この度は、1990年代にジャフコがワークスアプリケーションズにご出資したご縁から、今回の新たなる挑戦に参画する機会を頂きました。牧野社長から事業構想を伺った際、やはり別格であると感じました。価値のあることに妥協なく真っすぐ取り組むパトスロゴスの文化の中で、その成長の一翼を担えるよう私たちも尽力してまいります。
31VENTURES Global Innovation Fund 2号
三井不動産 執行役員 ベンチャー共創事業部長 金谷 篤実様
人的資本経営の推進が課題である昨今の企業において、パトスロゴス社の提供するHR共創プラットフォーム「PathosLogos」はその解決課題の実現に寄与するプロダクトです。
「31VENTURESはスタートアップと共に、最高の舞台を作る」ことをビジョンとしております。牧野氏率いるパトスロゴス社がHR共創プラットフォームを創造することにより、解決する諸問題は、我が国の企業の力を底上げし、活力ある舞台の実現につながると信じております。同社の課題解決に取り組む姿勢に共感し、今回の出資を通じて、同社とともにこの国の発展に寄与していきたいと思います。
農林中金イノベーションファンド
農林中央金庫 デジタルイノベーション推進部 日野 太貴様
牧野さんの取り組まれるSaaSを統合するHR 共創プラットフォームはSaaSの普及に伴って浸透しつつあるDXの動きをより高度に加速させるプロダクトと捉えております。
農林中央金庫は、デジタルイノベーションの積極展開を中期経営計画における基本方針に定めております。JAグループのデジタルイノベーションの推進にも資するパトスロゴス社の成長を弊庫としても大きな期待感を持ってご支援していきます。
グローバル・ブレイン株式会社
代表取締役社長 百合本 安彦様
日本企業の成長・競争力強化のためには、多様な働き方により従業員が存分に力を発揮するための人事・評価制度や育成制度の整備が不可欠であると考えます。その実現のために多くの企業がHR領域のSaaSを展開しており、新機能のリリースも頻繁に行われています。一方でユーザー企業側、特に大企業においてはSaaS間あるいは既存のERPとSaaSの間で生じるデータ連携の難しさがSaaS導入を妨げる課題になっていると認識しています。
パトスロゴスのHR 共創プラットフォームによりこの課題が解決され、日本の大企業における競争力強化が進むことを期待するとともに、グローバル・ブレインとしても様々な形でパトスロゴスの成長を支援させていただく所存です。
日頃より共同で事業を推進し、課題解決のために共に歩んでおります、共創パートナーの皆様より、今回の資金調達に関するコメントを頂いておりますので、掲載させていただきます。(50音順)
株式会社エフアンドエム
オフィスステーション事業本部 本部長 上枝 康弘様
人事・労務担当者は、日々煩雑な事務作業を余儀なくされています。
「オフィスステーション」はその負担を軽減し、労働生産性の向上や会社のコスト削減に貢献しています。具体的には、労務手続き、年末調整、給与明細、マイナンバー管理機能を持つクラウド型ソフトです。ネットワークを経由して、採用から配置、育成、労務などの多岐に及ぶ人事データやコンテンツを保存し、必要な機能だけを選んで導入できる「アラカルト型」なので無駄なコストがかかることなく、安心してサービスを利用することができます。
オフィスステーションは今お使いの国内の代表的な給与・勤怠・行政の各システムと連携することであらゆる人事・労務業務の効率化を図り、データ入力のワンスオンリーを実現します。しかし、各システムとの連携業務が残ります。HR 共創プラットフォームを利用することによりシステム連携を意識する必要がなくなります。情報も共通な標準データベースにより、システム変更や移行が楽になります。
オフィスステーション:https://www.officestation.jp/
株式会社カオナビ
代表取締役社長 Co-CEO 佐藤 寛之様
この度はプレシリーズAの資金調達、誠におめでとうございます。弊社は「カオナビ」というタレントマネジメントシステムを提供しております。
これまで、ベストオブブリードの考え方に基づき、個々のお客様が最適な専門システムの組み合わせを実現できるようなご提案、製品開発をして参りました。
そうした中、パトスロゴス様のHR共創プラットフォーム構想を伺い、非常に感銘を受け、勇気づけられました。今後、パトスロゴス様の共創パートナーとして、構想の実現をお手伝いすることを通じて、日本のHRシステム業界をより健全で効率的なものとするお手伝いができれば幸いです。
株式会社SmartHR
取締役 COO 倉橋 隆文様
SmartHRの人事・労務管理やタレントマネジメント機能と、パトスロゴス社の共創プラットフォームや人事給与機能を組み合わせて利用されている大手企業様の実績が出始めており、「SaaSをつなげて使う」時代の到来を実感しています。
SaaSには給与や勤怠といった各領域に特化した高品質なサービスが多く存在し、パトスロゴス社の「専門性の高いサービスをつなぎやすくし、便利に使えるようにする」という考えに弊社も強く共感しています。
この度の資金調達により、日本のSaaSにおけるエコシステムの発展がさらに加速することを期待しています。
SmartHR:https://smarthr.jp/
株式会社チームスピリット
代表取締役 CEO 荻島 浩司様
貴社の19.5億円の資金調達に、心からお祝い申し上げます。貴社の業界への貢献と革新性が高く評価されている証だと感じています。
「チームスピリット」は、勤怠、工数、経費の入力を容易に行うためのシステムです。多くのERPシステムは会計と計算に優れているものの、データ入力インターフェースに課題がありました。貴社のHR共創プラットフォームがERPと「チームスピリット」を連携させることで、このギャップを見事に埋め、各システムの長所が最大限に活かされ、従業員の作業効率と満足度が飛躍的に向上しています。
革新的な貴社の取り組みに強く賛同し、今後のさらなる成功を応援しています。
チムスピ勤怠:https://www.teamspirit.com/am/
株式会社ヒューマンテクノロジーズ
代表取締役社長 COO 家崎 晃一様
ヒューマンテクノロジーズの『KING OF TIME』は、様々な打刻方法と複雑な労働時間集計により勤怠情報を管理いただくサービスとしてお客様にご利用いただいております。昨今、勤怠情報は勤怠管理の枠組みを超えて、パフォーマンス、プロジェクト、エンゲージメント、健康など様々なデータと照合し、企業の経営課題を解決するための重要な一つの基礎情報であるとみなされております。
パトスロゴス社の『HR 共創プラットフォーム』は、大企業の経営課題を解決するために必要なデータ基盤であると確信しております。共に手を取り合い、お客様の課題解決を推進できるよう尽力して参ります。
KING OF TIME : https://www.kingoftime.jp/
株式会社プラスアルファ・コンサルティング
代表取締役社長 三室 克哉様
弊社プラスアルファ・コンサルティングは、人材データの活用により「科学的人事戦略」を実現するタレントマネジメントシステム「タレントパレット」を提供しております。2016年のサービスローンチから今日に至るまで、大手・先進企業を中心に、導入法人数2,800社以上(契約社数1,283社、23年6月末時点)に導入いただき、各社の人的資本経営・人材育成・最適配置・離職防止・エンゲージメント向上といった人事施策を支援して参りました。
人材データの戦略的な活用には、人事基幹システム等、HRテックとのシームレスな連携が求められ、これまでも「タレントパレット」は多くの他社システムとの連携を実現してきました。
今後は、パトスロゴス社の「HR共創プラットフォーム」と「タレントパレット」の強固なパートナーシップにより、HRテックに留まらず、多様なシステム間の連携ハードルを乗り越え、各企業の更なるデータ活用を推進できることを、心より嬉しく思っております。
タレントパレット:https://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/
株式会社ワン・オー・ワン
代表取締役社長 矢野 茂樹様
スキルナビは、紙やExcelだと管理工数がかかる人事データやスキル等の情報を、効率的に一元管理・可視化することができます。ジョブを横断したスキルの管理・可視化や育成プログラムとの紐づけなどが容易に出来るため、適切な人材育成や最適配置が可能となります。人的資本の情報開示において課題となる情報の一元管理・集計・レポート化も、標準機能でご利用いただけます。
よりシームレスな情報連携を実現することで、お客様にとっての利便性が高まることを期待しています。また、プラットフォームに参加する様々なシステムと "共創"関係が生まれることで、お客様へよりよいシステム環境を提供できるようになることを望んでいます。
スキルナビ:https://www.101s.co.jp/
まず、当社製品はリリースから数カ月であり、まだまだ機能的に完璧でない部分もある中で、それでも皆様の課題解決の一助になることを共に信じ、製品をご選定いただきまして誠にありがとうございます。
『こんな製品を待っていた』
『前と比べて業務が明らかに楽になった』
お客様からの嬉しいお声をこれからも頂けますよう、今後も最高のサービスを提供するために尽力してまいります。これからも変わらぬご愛顧とサポートを賜りますようお願い申し上げます。
振り返れば、まだ製品としては何も存在していない状態、コンセプトだけの状態の中で当社の課題意識にご共感いただきそして共に手を取り合うご決断をしていただき、感謝申し上げます。ここまで多数の困難もありながら推進してこられたのは、皆様の代えがたいサポートがあってこそでございます。
当社のサービスは皆様のサービス無くしては成立しえないサービスであり、今後も皆様のサービスと、HR Tech業界、そして日本のエンタープライズの発展のために尽力してまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
数あるサービスの中から、当社と、当社のサービスの可能性を信頼いただき、このような素晴らしい投資を実現いただきまして、感謝申し上げます。
今回の資金調達を契機と致しまして、サービス機能をより強化し、より多くのお客様の課題解決につながりますよう、開発と販売を一層加速させてまいります。
今後とも変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。
日経新聞(2023/9/13)に掲載されました。
複数の人事ソフト間でデータを自動連携 パトスロゴス - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0595X0V00C23A9000000/
BRIDGE(2023/9/13)に掲載されました。
複数のHR SaaSに分散するデータを連携、大企業の需要にもフィット----パトスロゴスが19.5億円をプレシリーズA調達 - BRIDGE
https://thebridge.jp/2023/09/pathos-logos-pre-series-a-round-funding